こちらのジッパーをご存知の方は少ないのではないでしょうか。
調べたところ1920年代から1930年代のドイツのレザージャケットに同様のジッパーが使用されていたのでおそらくこちらも1920年代から1930年代のもので間違いないかと思います。
約100年前のフルジップアップパーカーです。
しかもほぼ未使用なのが驚きです。
ポケットは正面の両胸に2つ付いています。
顎までジッパーが上がる仕様です。
100年前から今とあまり変えない仕様なのが驚きです。
袖先の絞りが沢山付いています。
こちらも。
生地のきめ細かさというかギュッと詰まった硬いコットンがたまらなく良いです。
ジッパーエンドは今と違う仕様です。
逆に近未来な気がするのは私だけでしょうか。
ジッパーを開けるとこんな感じに。
ボタンの拡大。
100年前のボタンです。
尿素ボタンでしょうか。
綺麗過ぎてプラスティックに見えます。
なんとも言えない形状のジッパーです。
『ORIG RITSCH』と刻印。
ジッパーの目が細かいです。
ジッパー先にコットの紐も当時のまま付いています。
開けるとこのようになっています。
腰を絞る紐が内側に付いていました。
ジッパーエンド裏です。
この個体は果たして、軍ものでしょうか?
ハンティングでしょうか?軍ものを模した民間用でしょうか?
内タグも何も無い為、正体不明です。
ただ、言えるのはめちゃくちゃカッコイイです。
ジッパー先は『コの字留め』です。
1950年代前半には消滅するディテールです。
ジッパーだけ見てても嬉しくなるのは私だけでしょうか。
ジッパー裏はこのようになっていました。
両ヅメ仕様です。
同時から両ヅメ仕様があったのにもびっくりです。
後ろ姿もカッコイイです。
拡大。
こちらをご覧いただくと状態の良さが伝わるかと思います。
ホツレ、破れ等は見当たりません。
内側の画像です。
裾先も良好です。
生地を拡大すると生地の詰まった感じが分かるかと思います。
絞りが沢山入っています。
こちらも。
これだけ見ても古いディテールだと分かります。
胸ポケットの拡大。
丁寧な縫製です。
ボタンホールの拡大。
使用感ありません。
カンヌキ留めの無い時代です。
最近、入手した1981年のオリジナルレコードです。
やっぱりカッコイイです。