当時は今のような運動着としてコットンスウェットはありませんでした。
こちらのタグにも記載があるように『Sportwear』としてウールニットセーターを運動着として使用しておりました。
そこからも分かるようにセーターは英語で『SWEATER』と書きます。
スウェットの呼び名の起源はセーター『SWEATER』からきています。
ちなみにセーターの意味は『汗をかく』です。
そして今回のビンテージウールニットセーターはまさにセーターからスウェットに移り変わる過渡期の運動着として使用する為のものです。
シルエットもスウェットの様です。
実寸もリバースウィーブと近く面白いです。
実寸
着丈61cm
身幅53cm
肩幅48cm
袖丈59cm
首元はボートネック仕様です。
1960年代までのディテールです。
リブが共に長い仕様です。
腰リブの長い仕様は通称『腰巻きリブ』と呼ばれています。
BOTE NECKとは首元を上から見るとボート型に見える為です。
リブの状態良好。
こちらも
ノーダメージ。
ダークグリーンが美しいです。
タグは単色でレジスターマークも未だ入っていません。
調べましたがこれ以外このタグが見つかりませんでした。
おそらくディテールから1950年代かと思われます。
シルエットは単色タグ初期タイプから前期タイプのアーム細目のシルエットと近いです。
セットインスリーブです。
これよりもう少し古いタイプはこの接続部分が下半分そのまま繋がった仕様で作り方はこちらよりも複雑です。
個人的にビンテージウールニットは品質も良くシルエットも良い割には価格面も含めて低評価です。
流行るかどうかは別として、良いものに間違いありませんのでこれからも良い個体が見つかり次第ご紹介したいと思います。
今回も素晴らしいビンテージでした。