入手困難度☆☆☆
『リバースウィーブ』と『USMA』と検索すれば無数のスペシャルな個体が表示されますが、今回のもののようにほぼ使用感の無いUSMAのパーカーは☆3つでも足らない位、見つからない筈です。
こちらは金沢市の古着屋さんから入手しました。
素晴らしい個体をありがとうございます。
それではご紹介していきたいと思います。
先ずはフロント全体から
トリコタグ期なので着丈は長過ぎず身幅のあるボックス型のシルエットです。
カッコイイです。
生地からお話すると、数あるリバースウィーブの中でもアメリカ陸軍士官学校のみでしか使わない生地を使用しています。
生地の呼び名としては『ごま塩』と言ったりします。
そしてそのごま塩ボディにこちらもリバースウィーブの中ではこちらだけ『はめ込み前Vガゼット』が搭載されています。
これもスペシャルな所以です。
黒染み込みプリントで『USMA』と入ります。
『USMA』
USMA はUnited States Military Academy(アメリカ陸軍士官学校)の略でニューヨーク州ハドソン川西岸のウエストポイント(West Point)に所在しています。
何処から撮ってもカッコイイです。
はめ込み前Vガゼットのステッチも拘り、1940年代から1950年代しか無いシングルステッチで縫製されています。
1960年代以降の前Vのステッチは4本針になります。
生地の厚さもほぼデッドなので超肉厚です。
パーカーのダメージある場所、ナンバーワンの付け根もノーダメージ。
こちらも。
黒ごまボディに黒染み込みプリントでUSMAは役が揃っています。
未だ染み込みプリントのフェードも少なく濃い黒です。
金沢で見つけたときは嬉しかったなぁ。
各リブ等、言う事なしにノーダメージ。
腰リブは繋ぎ目あり。
袖口もピンピン
ノーダメージ
サイドの生地ははめ込み前Vと腰リブの生地と同じです。
肌触りの良い生地ですが、デメリットはダメージになり易いところです。
はめ込み前Vガゼットの裏がこちら。
この仕様がいかに手間がかかっているか分かるかと思います。
まさに特別仕様ですね。
タグは通称『トリコタグ中期タイプ』です。
生地配合率
89%コットン8%アクリル3%レーヨン
アメリカ製です。
後ろもバランス良いです。
アメリカ陸軍士官学校の生徒の名前を書くネーム生地もしっかりと搭載。
未記入なので、誰も当時使わずに保管されていたと推測します。
リバースウィーブの軍もの、レアカラーもの、良デザインもの(3段アーチ、カプセルナンバー&サイズ入り)、染み込みプリントもの、マスコットキャラクターものは需要が下がる事は無いので今後も益々、価値は高まると自負している今日この頃です。
さぁ、10年後のリバースウィーブ(1950年代から1990年代半ばのアメリカ製のみ)はどのような価値をしているのでしょうか。
私はさらなる価値になっていると思います。
何故なら、リバースウィーブはデザイン、シルエット共に良いですが、何よりも生地の質がどこのメーカーよりも本当に良いんです。
リバースウィーブの人気があるのは最終的に生地があまりにも他社よりも高品質なところに価値が下がらない理由があるのではと思います。
最近のお気に入りの一曲です。
リピートしまくっています。