今年一発目のご紹介はリーバイス505ビッグEオリジナルデニムパンツです。
ちゃんと1960年代のリーバイスを発掘するのは相当久しぶりです。
昨今のビンテージブームにより、リーバイスの価格高騰が著しく、納得のいく価格での購入が出来ていませんでしたが、ようやく少し価格も落ち着きを取り戻しつつあり、それでも高額ではありましたが、入手しました。
濃さは75%〜80%位はあります。
505モデルなので細身のシルエットです。
良い具合に色落ちしています。
505の66モデルは所有しており、比較すると、一目瞭然に違うのが、デニムの匂いです。
ビッグE期のデニムの匂いは古いカバーオール同様のあのデニムの香りがあります。
当時、1960年代から1970年代にかけてデニムの染料を変更したのだと思います。
また、色落ちの仕方も66モデル前期よりも濃淡がハッキリしています。
雰囲気が違います。
コインポケットのステッチはレインボーステッチでした。
レインボーステッチとはイエロー綿糸とオレンジ綿糸がダブルステッチになっている事を意味しています。
トップボタンは505特有の色をした物ですが、さらに細かく言うと、ビッグE期と66モデルでは同じ色合いのトップボタンではありますが、若干のデザインと中の凹凸も違いがあります。
こちらを↓ご覧ください。
アタリが出て良い表情です。
505モデルの赤耳は特別感しかありません。
ジッパーは『42タロン』を使用。
トップボタン裏16では42タロンではなく『スコービルSCOVILL』ジッパーを使用されたり、505モデルでもトップボタン裏でジッパーが変わったりします。
トップボタン裏では『8』。
その他2.4.5.16.無刻印の存在が確認されています。
ベルトループのカンヌキ留めはイエロー綿糸でした。
濃紺ですね。
若干の縦落ちが確認されます。
硬化しているので紙パッチが残っているのは珍しいです。
赤タブは『ビッグE』です。
不均等Vです。
よーく見ると。
デカ文字なので1960年代で間違いないと思います。
サイズはW34 Lは擦れて目視は出来ませんが、おそらく32インチかと思われます。
実寸
ウエスト平置き41.5cm
総丈103cm
股上29.5cm
股下75cm
裾幅19cm
ワタリ29.5cm
バックポケット裏はシングルステッチ。
裏返しました。
大きな破れやホツレもありません。
赤耳が開いているので表面はアタリがしっかりと確認出来ます。
拡大。
さらに。
裏返し②
裏側のリベットも全て完備。
このリベットが一つでも欠けていると価値は下がります。
ジッパー裏のステッチはイエロー綿糸を使用。
裏リベットはシルバーです。
1960年代初頭までは銅製のリベットを使用。
近づくと土砂降りの縦落ちが確認出来ます。
素晴らしいビンテージデニムパンツでした。