入手困難度☆☆☆☆
これまでのリバースウィーブの中で☆4つはこちらと単色タグ期のナイキパーカーのみです。
そのくらい、いやそれ以上に希少且つ人気の高い個体です。
しかも状態は非常に良好でいう事なしです。
今から約60年前のリバースウィーブがよくぞ残っていました。
感動です。
それではご紹介していきたいと思います。
単色タグ初期タイプのパーカー迄しか手元に無かったので、今回初めてタタキタグ後期タイプのパーカーを手にして思ったのは、先ず『生地感』です。
90%コットンの単色タグと100%コットンのタタキタグとでは生地の厚みが違います。
ガシッとした厚めの生地が印象的です。
タタキタグ期のデザインの特徴として、アーチの湾曲度が強く、それだけで雰囲気が増します。
ハトメの形状もこれ以降とは違い、楕円形ハトメが特徴です。
『SHENENDEHOWA』
アメリカ合衆国ニューヨーク州クリフトンパークにある公立 高等学校。
そちらの指定パーカーです。
良いアーチをしています。
全てのリブが伸びておらず、ノーダメージです。
入手して初めて気づいたのが、ポケットの入り口の縫製が単色タグ期と違います。
こちらが単色タグ期のポケット入り口なのですが、違いが分かりますでしょうか。
単色タグ期はシングルステッチなのに対して、タタキタグ期はダブルステッチで、単色タグ期よりも丈夫なつくりをしています。
ちなみに単色タグ期から刺繍タグ期までこのディテールは変わりません。
腰リブは胴筒仕様(丸胴)です。
ここはタタキタグ期から単色タグ期までのディテールです。
袖口は内縫仕様で、大変ホツレやすいですが、奇跡的にノーダメージ。
この後、単色タグ最初期まで引き継がれるディテールですが、単色タグ初期タイプからこちらに変更されます。↓
このディテールは改善されたと思う所です。
状態の良さが伝わりますでしょうか。
奇跡のコンディションです。
後ろのタタキタグの跡が分かるのも今となっては良いポイントです。
もしかすると、タタキタグ期のタグは欠損が多い理由はそこにあったかもしれません。
後ろからタタキタグの跡が目立つ為、敢えて取る人が居たのかもしれません。
タタキタグは第一次古着ブーム当時から、人気が高く、高値で取引されていましたが、最近では古着屋さんで見かける事自体がなくなってしまった、本当に入手困難なリバースウィーブです。
人気だけで、実用性が無いものとは訳が違う、真のビンテージアイテムだと自負しています。
素晴らしいリバースウィーブを仙台の古着屋さん、譲っていただきありがとうございました。