
入手困難度☆☆☆☆☆
レコードではデッドストックのことを『シールド』と言います。
今回、発掘したレコードはレアグルーヴ解説本でも掲載されていた、全曲通して聴ける好盤です。
内容はほぼ、ファンク中心です。
最高なんです。
Washington Jamb Band – “Gonna Get Your Cherry” オリジナル盤について、魅力と全曲紹介を存分にお伝えします。
本作は、米フロリダ州セントピーターズバーグ拠点のローカルファンク~ソウル・バンド Leo Washington率いるWashington Jamb Band による唯一無二の自主制作アルバム。ジャケットからすでに濃厚な香りが漂い、内容も裏切らないディープなグルーヴで固められています。

アルバムの魅力
極小流通&自主レーベル
本作は大手流通ではなく、ジャケット裏にも記載のある Smith & Washington による自主ディストリビューション。
市場流通枚数が非常に少なく、状態良好なオリジナルは滅多に見かけません。
Leo Washingtonによる全曲オリジナル(共作除く)
リーダーのLeo Washingtonは作曲・編曲・演奏(ボーカル/楽器)を兼任。
ファンク/レア・グルーヴ愛好家の間では、彼のメロウな作曲センスとストリート感あふれるアレンジが高く評価されています。
内容の振れ幅が大きい
アルバムはファンキーなダンスチューンからスウィート・ソウル、インスト・ジャズファンクまで多彩。
バラエティがありながらも、一貫して70年代中盤の黒人コミュニティの空気感を閉じ込めたようなサウンド。
筋肉質なリズム隊とブラス・セクション
ベースのCharles Davis、ドラムのRay Butlerを中心とした骨太のグルーヴ。
Hornセクションはホーンアレンジ巧みで、ファンクのキレとソウルの温かみを両立。

どの曲を取ってもカッコよくて捨て曲が無いとはこのアルバムの事だと自負しております。

全曲紹介
SIDE ONE
Can’t Hide The Funk
タイトル通り、腰に来るミドルテンポ・ファンク。ベースリフが前面に出ており、ホーンのカッティングも鋭い。
冒頭からバンドのグルーヴを見せつける1曲。
Gonna Get Your Cherry
アルバムのタイトル曲。甘いヴォーカルとセクシーな歌詞が印象的なスローファンク。
70’sソウル特有の艶やかなストリングスとエレピが絡む大人のムード。
Midnite Stroker
インスト寄りのジャズファンク。ギターとエレピの掛け合いが心地よく、夜の街を思わせるクールな雰囲気。
Chazz Jazz
タイトなドラムにのる軽快なジャズファンク。ホーンとキーボードソロが入れ替わり立ち替わり登場し、演奏力の高さを証明。
Instrument Soul
タイトル通り、インストゥルメンタル・ソウル。メロディラインが非常に美しく、バラード的な聴きやすさ。
In The Clouds
メロウなスロー。柔らかいホーンと女性コーラスが、雲の上を漂うような浮遊感を演出。
SIDE TWO
Bolo
アフロファンク的なリズム感を取り入れたインスト。パーカッションとベースが暴れる、フロア向けキラーチューン。
Living In Style
Leo Washington、Goldie Thompson、Earlene Blacksheare共作の洒落たミディアム・ソウル。
ラグジュアリー感のあるコード進行と、洗練された女性コーラスが魅力。
The Funky Get Down
ストレートなファンクチューン。ブレイクパートも多く、サンプリング・ソースとしても人気。
Who Want To Fall In Love
スウィートソウル・バラード。情熱的なリードヴォーカルと、コーラスの掛け合いが胸を打つ。
People
社会的メッセージを込めたクロージング・ナンバー。メロウながらも力強いグルーヴが残る、アルバムの総まとめ的存在。
このアルバムは、
①自主制作ならではのレア度
②バラエティ豊かな曲構成
③Leo Washingtonの個性が詰まった作曲とアレンジ
が三位一体となった、まさに70年代アメリカ南部ローカル・ファンク/ソウルの隠れた名盤です。
シールドは今後、間違いなく価格も上昇していくので、20年後が楽しみです。
先日、御茶ノ水駅前のディスクユニオンさんに伺い、最高にカッコイイレコードを発掘してきました。
改めてご紹介したいと思います。