
今回、ご紹介するのは1950年代の2ndタイプのワークジャケットオリジナルのデッドストックです。
しかもボタンは全て月桂樹ボタン、生地はHBTです。
大変シルエットが美しいです。
平置きして撮影するよりも断然ハンガー掛けして撮った方がカッコよく撮れるので、今回は平置き無しで撮影してみました。

袖口が特徴的で袖裏は2重構造の2トーン仕様になっており、袖先を捲ると色違いの部分が見え、月桂樹ボタンが見える仕様に。
おそらく当時から裏返して着るように設計されていたのではと推測しています。
色はカーキブラウン。

後ろ姿もカッコイイです。
一枚の生地で作られています。

ワークジャケットですが、開襟仕様でここだけ見るとワークジャケットではないように見えます。

開襟部分は2枚の生地になっており、大変肉厚になっております。

タタキタグには大きく『L』と『SANFORIZED』と『ALL COTTON RN38390』が入ります。
RN38390は米国商務省登録番号で、1950年代〜1960年代に活動していたワークウェアOEMメーカー(実際にSWEET-ORR社やBIG MACなどのサプライ元として機能した小規模工場群)に見られるものです。

オープンカラー(開襟)ジャケットタイプ。

フロント下目に大きめのパッチポケット×2。



前立て裏・裾裏にオリーブグリーンの補強布(高密度コットンツイル)

何故か1番下のボタンのみ、月桂樹ボタンが逆に付いています。

肉厚な生地。

脇下のステッチは内縫仕様。

内側はこちら。

前立て裏のステッチや仕様。
面白いディテールです。

月桂樹ボタン裏。

袖裏も2枚仕立てでこちらも月桂樹ボタン。
ボタンを止めた後、袖を捲ると表に月桂樹ボタンが現れる仕様。

前立て裏2

捲るとこんな感じ。
こんな仕様は初めてです。

敢えてでしょうか?
偶然でしょうか?

実寸
着丈66cm
身幅70cm
肩幅53cm
袖丈62cm
素晴らしいサイズ感、素晴らしい色合い、素晴らしいシルエット、ディテール、ボタン、など語ることの多い個体でした。
最高にカッコイイワークジャケットでした。