ラッセルアスレチックはリバースウィーブを収集する前から大好きで集めていました。
コツコツと写真も撮り溜めており、今回ようやくほぼ全ての年代のものをご紹介できると思いこのような企画をしてみました。
年代は全て確実とまではいきませんが参考程度にご覧いただけると幸いです。
それではどうぞ。
ラッセルアスレチック社のスウェットの中で1番古いタグがこちら↑
1番古いタグは100%コットンです。
通称『サイズタグ』前期タイプ。
年代は1950年代〜1968年まで。
※アメリカの消防法改正の為、100%コットンは消滅。
【独り言】
『ラッセルアスレチック タグ 年代』と検索かけると、こちらのタグはアメリカ軍へ支給していた頃のタグだと記事にしているサイトをよく見かけますが、実際にラッセルアスレチックものを収集しているとアメリカ軍へ支給したものではないもの(カレッジもの)も多く存在する事が分かりました。
それがこちら↓
どう見てもカレッジもの。
こちらも。
さらにこちらも。
最後にこちらも。
どれもリブが長いのも古いタグの特徴。
ちなみにアメリカ軍ものはこちら↓
次のタグはこちら↓
年代は1968年〜1973年の6年間のみのタグ。
生地配合率が1968年から87 1/2%コットン、12 1/2%に変更。
こちらもタグは変わらずラッセルアスレチックの文字は無くWLP7232のみ。
タグは通称『サイズタグ』後期タイプ。
もちろんこの時期もアメリカ軍に支給もしていましたが、カレッジものも並行して製造していました。
それがこちら↓
リブは短め。
ちなみにアメリカ軍支給ものはこちら↓
リブの長さからおそらく87 1/2%コットンもの。
1973年起工。
ナッソー (USS Nassau, LHA-4) はアメリカ海軍の揚陸艦。
こちらもリブ短め。
次のタグはこちら↓
遂にここからラッセルのロゴと『RUSSELL』の文字がタグに入ります。
※未だ『RUSSELL ATHLETIC』はプリントされていません。
年代は1974年の1年間未満のみの超希少タグ。
通称『金タグ』最初期タイプ。
生地配合率はサイズタグ後期タイプから変わらず87 1/2%コットン 12 1/2%ポリエステル。
生地感も良く素晴らしいビンテージスウェットです。
正直、希少性という観点ではサイズタグよりも高いです。
そして次のタグはこちら↓
タグは通称『金タグ』初期タイプ。
ここで初めて『RUSSELL ATHLETIC』と上段に入ります。
初期タイプは中段に『RUSSELL MILLS INC.』のプリント。
生地配合率
87 1/2%コットン
12 1/2%ポリエステル
年代は1975年〜
未だ生地感はモチモチ肉厚生地。
その他金タグ初期タイプはこちら↓
次はこちら↓
グレーボディなのでカラーボディとチャンピオン同様生地配合率は違います。
裏を見ると生地配合率は
75%コットン
15%ポリエステル
10%レーヨン
これはグレーボディなのでこの生地配合率なのかこれが時期的なものなのか比較対象がないのではっきりはわかりませんが、このような配合率も存在します。
こちらも年代は1974年〜とします。
続いてこちら↓
タグは通称『金タグ』初期タイプですが、
裏の生地配合率はこれまでと変わり
50%コットン
50%ポリエステル
に変更します。
おそらくコットン率が高いほど古いと推測するのでこちらは1976年からでしょうか。
続いてこちら↓
同じくタグは通称『金タグ』初期タイプ。
ですが
裏を見ると生地配合率は
44%コットン
44%ポリエステル
12%レーヨン
金タグ初期タイプで既にコットンとポリエステルの配合率は1対1に。
おそらくグレーボディのみの生地配合率。
こちらも同じく。
次のタグは↓
タグは通称『金タグ』中期タイプ。
ここから中段の『RUSSELL MILLS INC.』から『RUSSELL CORP.』へ変更。
年代は1977年〜。
タグは通称『金タグ』後期タイプ。
四角い枠が無くなり、ロゴ上に『Russell Athletic』とプリントされる。
年代は1978年〜1984年位。
生地配合率
グレーボディ以外は50%コットン50%ポリエステルに。
また、タグ裏に『MADE IN USA』が入るタイプと入らないタイプが出てきます。
こちらが金タグ後期タイプのグレーボディ。
グレーボディの生地配合率
50%ポリエステル
38%コットン
12%レーヨン
遂に生地配合率がコットンよりもポリエステルの方が多くなる。
『MADE IN USA』が入る金タグ後期タイプがこちら↓
生地配合率
44%コットン
44%ポリエステル
12%レーヨン
考察しながら気付いたのですが、この生地配合率は金タグ初期タイプにも存在することからこちらのタグは金タグ後期タイプの中で初期タイプからの過渡期タイプかもしれません。
MADE IN USAも入ります。
年代は1978年〜1984年位。
同じく
この頃からタグ自体の生地もポリエステルに変更します。
こちらもMADE IN USAが入ります。
やはり生地配合率は金タグ初期タイプ同様。
そもそも金タグ後期タイプの裏デザインも生地配合率によって違います。
レアな金タグのダブルフェイス。
ポケットに年代が入っています。
続いてこちら
金タグではなくなりロゴはトリコプリントタグへ変更。
MADE IN USAも表に。
グレーボディの生地配合率
44%ポリエステル
43%コットン
13%レーヨン
に変更。
金タグ後期タイプは一度配合率38%コットンまで減りますが、ここで配合率43%コットンまで復活します。
何かしらの指摘があったのでしょうか。
年代は1985年〜1980年代後半まで。
こちらも同じく。
こちらはネイビーボディ。
グレーボディ以外の生地配合率
50%コットン50%ポリエステル
金タグから生地配合率は変わらず。
稀に
タグにMADE IN USAの入らないトリコプリントタグも存在します。
生地配合率
50%コットン50%ポリエステル
ダブルフェイス。
最後に
タグは通称『トリコ刺繍タグ』。
年代は1990年代前半〜1990年代半ばまで。
生地配合率
57%ポリエステル43%コットン
トリコプリントタグ期のグレーボディまでレーヨンが入っていましたが刺繍タグからはレーヨンは無くなり、ポリエステル率が更に高くなります。
こちらも同じく↓
稀に
グレーボディでも生地配合率
50%コットン50%ポリエステル
も存在します。
ボルドーカラーボディ
グレーボディ以外の生地配合率
50%コットン50%ポリエステル
こちらはレアカラーボディ
生地配合率
50%コットン50%ポリエステル
番外編①
WPL7232からラッセルアスレチック社のビンテージスウェットと判明。
デッドストックでないと分からなかった個体。
当時から『鷹』マークは存在していました。
②
生地配合率
50%コットン50%ポリエステル
配合率から金タグ期からトリコプリントタグ期頃かと思われます。
どうして敢えてタグを変えたのか不明の個体です。
たまに出てきます。
ここまで詳しくラッセルアスレチックのスウェットに絞りタグを考察したのは初めてではないでしょうか。
未確定な部分もありますが今のところはこんな感じです。
ご参考になれば幸いです。
これまでご紹介した沢山のビンテージをBASEで販売することにしました。
よろしければご覧ください。