1940年代のUS.NAVYものでもお馴染みの『Wilson』の黒タグがついたスペシャルなスタジャンを発掘しました。
しかもリバーシブルになっており、片面はなんと『サテン生地』仕様です。
※コットンサテンか絹サテンかは分かりません。
あまり見たことのないスタジャンです。
それではご紹介したいと思います。
先ずはこちらの面から。
綺麗なグリーンのウールが特徴的です。
ちなみにスタジャンと言うのは日本語英語で、アメリカに行ってスタジャンと現地の方に伝えても通じません。
アメリカでは『AWARD JACKET』(アワードジャケット)や『バーシティージャケット』と言ったりします。
当時のものとしては状態良好です。
リブはウール100%です。
新しいスタジャンはウール100%ではありません。
袖リブノーダメージ。
もう一つの面はサテン生地なので独特の風合いをしています。
こちらがサテン生地側です。
テカテカしています。
サテン生地の概要
「サテン」とは、織り物の三原組織の1つ「朱子(繻子)織り」、または「朱子組織」の事を指します。朱子織りで織った織り物の総称を「サテン」と呼びます。
また、綿のサテンは「綿朱子」とも呼ばれ、綿朱子の高級なものは「綿ベネシャン」と呼ばれます。英語では、「sateen」と表記されます。
一般的には「サテン=生地の名前」のように思われがちですが、「サテン」自体は織り方の種類の事を指しています。
サテン生地の用途
光沢があり、綺麗なドレープが出しやすい為、パーティーで使われるドレスやネクタイ、和装の帯などのフォーマルなアイテムに使われます。
また、手触りが滑らかで、他の生地との摩擦や引っ掛かりも少ない為、コートなどの裏地やジャケットの袖裏、傘用の生地などにも使われています。
綿サテンに関しては、男性用のシャツなどにも使われており、糸が綿で織られている為、用途も幅広く使うことができます。
おそらくこちらのスタジャンは1940年代のサテン生地なので未だアクリルやポリエステルがほぼない時代な為、絹サテンか綿サテンかと思われます。
こちらの面も状態良好です。
よくぞ今から約80年前のスタジャンがこのような状態で残っていたものです。
タグは通称『黒タグ』。
サイズも嬉しい大きめサイズ。
アメリカ製オリジナル。
当時の所有者のネームがチェーン刺繍で入っていました。
歴史的にも価値があり尚且つ現代でも古さを感じさせないデザインカラーのスタジャンでした。