久しぶりにリーバイス501 66モデル 前期タイプ 『16ボタン』を発掘しました。
大変珍しく面白いディテールが多いタイプなのでしっかりとご紹介したいと思います。
ディテールご紹介
・トップボタン裏『16』
・赤耳 セルビッチ RED LINE
・コインポケット裏『シングルステッチ』
・赤タブ ビッグE
・ビッグE(均等V仕様)
・バックポケット裏『シングルステッチ』
・内タグ(16ボタンのみ仕様)
・黒カンヌキ
・赤耳裏『シングルステッチ×シングルステッチ』
・ズレカンヌキ
・内タグ位置違い
・コインポケット『イエローステッチ』
・腰ステッチカラー『レインボーステッチ』
トップボタン裏『16』
上部にイエロー糸を使用。
赤タブ ビッグE
古くは501XXギャラ入革パッチ期から使用されていたものと同じタブでした。
※所有の501XXギャラ入紙パッチと比較しました。
紙パッチ
ビッグE期の紙パッチを使用しています。
W33×L34
良いサイズです。
正面
大変良い色落ちをしています。
カッコイイです。
均等に色落ちせずインディゴブルーに濃淡があります。
生地も厚くしっかりしています。
おそらく色落ちの仕方から生地はビックE期のものを使用しています。
コインポケットの縫製糸もイエローステッチ。
赤耳
裾もオリジナルチェーンステッチです。
トップボタン
あまり知られていませんがトップボタン表だけみてもある程度の年代は判別出来ます。
今回のトップボタン表は通例では中心が丸みをおびており、英字同士がくっついていないタイプはビッグEの中でも古いタイプです。
しかし今回のタイプは66モデル前期タイプなんです。
オリジナルチェーンステッチ
アーキュエイトステッチの溝が深いです。
腰上下ステッチ
下部はイエローステッチ仕様です。
所謂、『レインボーステッチ』です。
黒カンヌキ仕様。
裾口の色落ちや縮れが素敵です。
股下
ノーダメージ
内タグの位置は通常は向かって左ポケットに付いていますが、16ボタンのみ向かって右ポケットに付いています。
これはこれまで4着16ボタンを所有していましたが全て16ボタンのみ違っています。
ポケットは全てイエロー糸です。
イエローステッチ使用。
内タグ表
1974年4月製造
実はあまり知られていませんが66モデル前期タイプ〜ハチマルモデル前期タイプまで内タグは付きますが、16ボタンだけ付いている位置が違います。
内タグ裏
16ボタンのみの表示。
コインポケット裏『シングルステッチ』。
ボタンホールもノーダメージ。
股下はズレカンヌキ。
※ズレカンヌキ仕様は本来ビックE初期タイプ(WネームやビッグE最初期)のみのディテールですが、16ボタンは例外でした。
特別感のある16ボタン。
トップボタン以下のボタンもビッグE期のものを使用しています。
ここはもちろん、リベットの周りに『輪』が無いタイプです。
※501XXギャラ無し〜66モデルまで(稀に赤耳モデルにも輪なしはあります)ブログでご紹介しています。
赤耳裏シングルステッチ①
赤耳裏シングルステッチ②
※赤耳裏『シングルステッチ×シングルステッチ』は通例ではビッグE期のものを指しますが、16ボタンものだけは特別仕様です。
1974年の66モデル前期タイプなので形は細身ストレートですが、生地、ディテールほぼ全てビッグE期の初期タイプなのでそういう意味では唯一無二なリーバイス501ではないでしょうか。
16ボタンの面白さは全て個体1つずつにディテールが違うところかと思います。
このブログを始めてから16ボタンをご紹介したのは合わせて4着目になります。
もしよろしければ以前ご紹介した16ボタンも関連で下に出てくるのでご覧頂けると嬉しいです。