1712 スペシャル WW2 大戦モデル 40's フォアモスト ビンテージデニムパンツ FOREMOST VINTAGE DENIM PANTS

f:id:hanakichi116:20240226215423j:image

京都のある古着屋さんから大戦モデルのフォアモストデニムパンツを発掘しました。

 

シルエットも太めでカッコよく大変気に入りました。

 

それではご紹介していきたいと思います。

 


f:id:hanakichi116:20240226220324j:image

素晴らしいインディゴデニムの濃淡です。

 

古い年代にしか出せない色落ちの仕方です。

 

ワタリは32センチあり太めシルエット。

 

実寸

ウエスト平置き43.5cm

総丈106cm

股上32.5cm

股下74cm

ワタリ32.8cm

裾幅22cm

 

良いサイズです。

 


f:id:hanakichi116:20240226215414j:image

裾に向かって色が残り脛まわりは色落ちしています。

 


f:id:hanakichi116:20240226215625j:image

荒々しい色落ちの仕方がカッコイイです。

 


f:id:hanakichi116:20240226215742j:image

ドーム型股リベットが付いています。

 

このディテールで大体1940年代迄の物だと分かります。

 


f:id:hanakichi116:20240226215946j:image

この辺りのリベットもドーム型です。

 

 


f:id:hanakichi116:20240226215514j:image

トップボタンは銅製の打ち込みボタンです。

 

少し茶色がかった打ち込みボタン、カッコイイです。

 

先日、ご紹介したフォアモストビンテージデニムパンツも1940年代でしたがそちらは銅製ではなく鉄製でした。こちらはもうひとつ古いタイプのフォアモストのデニムパンツだと分かります。

 


f:id:hanakichi116:20240226215857j:image

素晴らしいインディゴブルーです。

 

 


f:id:hanakichi116:20240226215933j:image

トップボタン以下はドーナツボタン仕様です。

 

しかも3つしか付かないいわゆる『大戦モデル』です。

 

4つ付いたドーナツボタンは大戦後モデルです。

 


f:id:hanakichi116:20240226220203j:image

このドーナツボタンだけでもテンションが上がります。




f:id:hanakichi116:20240226215546j:image

ボタンホールも綺麗な状態です。

 


f:id:hanakichi116:20240226215908j:image

ドーナツボタン裏に黒塗装が若干確認出来ます。

 

これは元々黒ラッカードーナツボタンだった事が窺えます。

 


f:id:hanakichi116:20240226215844j:image

ドーム型リベットは1950年代になっても初期の方は使われています。

 

1950年代中盤からはJ.C.P.CO.と入ったリベットに変わります。

f:id:hanakichi116:20240228230517j:image

 


f:id:hanakichi116:20240226215958j:image

片方は青耳でもう片方は赤耳という珍品です。

 


f:id:hanakichi116:20240226220255j:image

当時ならではのシルエットです。

 

前回の1940年代フォアモストビンテージデニムパンツは意外と細身でした。

 

数年でここまでシルエットが変わるのも面白いです。


f:id:hanakichi116:20240226215402j:image

縦落ちが美しいです。

 


f:id:hanakichi116:20240226215814j:image

 

 


f:id:hanakichi116:20240226220101j:image

バックポケットに剥き出しドーム型リベットが付いています。

 


f:id:hanakichi116:20240226220129j:image

 


f:id:hanakichi116:20240226215638j:image

糸は全てイエローステッチ仕様。

 


f:id:hanakichi116:20240226215534j:image

こちらも。

 


f:id:hanakichi116:20240226220234j:image

 

 

f:id:hanakichi116:20240306000057j:image

ポケット内側にユニオンチケット付きです。

 


f:id:hanakichi116:20240226220337j:image

『当時はマッチを発火する際にデニムパンツに擦っていた』とベルベルジンの藤原氏がよく語っておりました。

 

まさにこちらの痕はそれです。

 

嬉しい痕跡です。

 


f:id:hanakichi116:20240226220114j:image

裏返すとダメージの無さがより分かるかと思います。

 


f:id:hanakichi116:20240226220222j:image

こちらは耳もしっかり開いています。

 

という事は耳のアタリが表には出ています。

 


f:id:hanakichi116:20240226220148j:image

裏リベットは銅製です。

 


f:id:hanakichi116:20240226215652j:image

大戦モデルはトップボタン以下が4つでは無く3つしか付いていません。

 

 


f:id:hanakichi116:20240226215611j:image

 

 

 

 

 


f:id:hanakichi116:20240226215755j:image

 

 


f:id:hanakichi116:20240226215804j:image

トップボタン裏は無刻印でツープロング仕様の銅製です。

 

1940年代後半までトップボタン裏は銅製です。

 


f:id:hanakichi116:20240226215431j:image

ドーナツボタン裏には鉄製でツープロング仕様でした。

 

無刻印でした。

 

 


f:id:hanakichi116:20240226220245j:image

先述の通り、耳の仕様が大変珍しく片方は青耳仕様でもう片方は赤耳仕様です。

 

初見です。

 


f:id:hanakichi116:20240226215834j:image

観ると赤い糸が確認出来ます。

 


f:id:hanakichi116:20240226220316j:image

こちらは青い糸が確認出来ます。

 


f:id:hanakichi116:20240226215442j:image

サイドステッチはダブルで糸は2色使いです。

 


f:id:hanakichi116:20240226215702j:image

股リベット裏も銅製リベットが付いていました。

 


f:id:hanakichi116:20240226220011j:image

隠しリベットも銅製です。

 


f:id:hanakichi116:20240226220025j:image

 

 


f:id:hanakichi116:20240226215717j:image

 

 


f:id:hanakichi116:20240226215825j:image

拡大

 


f:id:hanakichi116:20240226220305j:image

こちらも

 


f:id:hanakichi116:20240226215920j:image

フォアモストの大戦モデルはこちらが初めてですので一概に全て同じではありませんが、裏地の腰の生地だけライトオンスを使用しております。

おそらく大戦モデルのみの仕様ではないでしょうか。

 

f:id:hanakichi116:20240228225606j:image

ベルトループは生地と生地に挟まるように縫製されています。

 

1940年代後半からはこちらの仕様からこちらに↓変更されます。

f:id:hanakichi116:20240228225732j:image

 

今回のスペシャルデニムパンツはいかがだったでしょうか。

 

フォアモストのデニムパンツは生地も良くインディゴブルーの色合いもよく形もディテールも良いので今後も集めていきたいと思います。

 

素晴らしい大戦モデルデニムパンツでした。

 

【次回】

1930年代から1940年代の超濃紺のカバーオール

機関車ボタンを発掘しましたので撮影次第ご紹介したいと思います。

 

初めての機関車ボタンに興奮しています。

f:id:hanakichi116:20240228230208j:image