『HEADLIGHT』とは
1900年代にアメリカで誕生したワークブランドです。
主に鉄道系の作業員に親しまれたブランドでした。
革パッチには汽車がデザインされています。
1960年代には『カーハート』と合併してブランド自体は1960年代には既に消滅しています。
約60年で幕を閉じたブランドではありますが未だに評価は高く人気があります。
日本のビンテージ復刻メーカーさんも挙って『HEADLIGHT』の復刻を製造販売しています。
最近ではベルベルジン藤原氏のブランド『New Manual』(ニューマニュアル)の中でHEADLIGHTの復刻を製造販売されていました。
各方面から愛されているブランドだと分かると思います。
それではご紹介したいと思います。
濃紺です。
今回、ある大阪の古着屋さんにてそんな『HEADLIGHT』の5ポケットビンテージデニムパンツを発掘しました。
比較的見つかりやすいワークパンツとは違い肉厚な生地の5ポケットデニムパンツです。
色もまだまだ濃紺です。
2018年頃に東洋エンタープライズさんから『HEADLIGHT ヘッドライト13.75oz.DENIM COWBOY JEANS』として実名復刻されています。
復刻版にも革パッチは付いていますが『HEADLIGHT』のデザインで当時とは異なるデザインになっており、当時のとはここだけでも見分ける判断材料になります。
こちらは正真正銘のオリジナルになります。
それではご紹介したいと思います。
リーバイスと比べてインディゴデニムの色合いが違います。
当時の深いインディゴブルーをしています。
縦落ちしているので履き込むと雰囲気は大変良くなると思われます。
セルビッチ付きが嬉しいポイントです。
ちなみにヘッドライトのワークデニムパンツには耳は付いておりません。
耳のアタリもしっかりと。
トップボタンは『HEADLIGHT』刻印入のスナップボタン仕様です。
リベットは『UFOリベット』仕様。
コインポケットはリベットではなくカンヌキ留め。
ジッパーは『PATWIN』と言う初見メーカー。
片ヅメ仕様ということは1950年代までのディテール。
後ろ姿。
嬉しい事にバックポケットに革パッチが付いていました。
しかもまだ読み取れます。
よくヘッドライトのデッドストックのフラッシャーで眼にする汽車のデザインです。
革パッチは非常に分厚くこのデニムの価値をさらに高めています。
バックポケット内にユニオンチケットが付いていました。
トップボタン裏は『X』。こちらも初見。
バックポケットはバツのカンヌキ留め仕様。
コットンならではの捻じれが生じています。
お店の方曰くオリジナルレングスらしいですが定かではありません。
裏のリベットはドーム型で銅製ではありません。
鉄製でしょうか。
耳付きはやはり嬉しいポイントですね。
1950年代の少しテーパードのきいたヘッドライトのビンテージデニム5ポケットパンツでした。
リーバイスに引けをとらない生地の厚みや丁寧な縫製が堪らない逸品でした。
大切にしたいと思います。