入手困難度☆☆☆
タタキタグ初期タイプでここまで状態良好な個体を見つけたのは初めてです。
しかもリブとボディは生地の素材と質感の違ういわゆる2トーン仕様なのもマニア心をくずずります。
それではご紹介したいと思います。
写真のようにボディカラー自体も通常のタタキタグ初期タイプと違い少し黒が多いオートミール生地になっております。
プリントはグリーン染み込みです。
強めのアーチも古いものの特徴です。
※稀に刺繍タグ期のものにも強いアーチは存在します。
首リブノーダメージ。
杢多めの首リブです。
しかも大変珍しい首リブ胴筒仕様です。
腰リブと袖リブと両サイド生地も杢多めの霜降りグレー生地を使用。
大変肉厚でフカフカ、モチモチな生地感です。
こちらも。
タタキタグの中でも初期タイプのみ、サイドステッチはシングル仕様でそれ以降、現行まで4本針仕様です。
グリーン染み込みプリントは珍しいです。
バーモント州のバーモント大学のマスコットキャラクターが入っています。
こちらのマスコットキャラクターの正式名称は『Rally Catamount』といい、今現在はもっとディフォルメされていますが存在しているキャラクターです。
状態の良さが伝わるかと思います。
所有の雑誌をみるとこのリブに唯一似ているのはタタキタグ初期タイプの『USMA』もののリブでした。
おそらく同生地かと思われます。
まだまだタタキタグ初期タイプまでのディテールはあります。
それがこちら↑
胴筒仕様の袖リブです。
胴筒仕様は時間と手間とコスト面からトリコタグ期には全てディテールとしては消滅します。
※極稀にトリコタグ前期タイプのみ腰リブだけ胴筒仕様は存在が確認されています。
こちらのタタキタグ初期タイプは大変珍しく袖リブも腰リブも首リブも胴筒仕様です。
別に所有のタタキタグ初期タイプのものは首リブは胴筒仕様ではなかったのでタタキタグ初期タイプにも首リブに2種類のディテールが存在する事が今回で証明されました。
おそらく胴筒仕様の方が古いタイプかと思われます。
贅沢なディテールなので嬉しくなります。
こちらはサイドステッチを拡大してみました。
しっかりとシングルステッチだとわかります。
今回のタタキタグ初期タイプはタグが欠損しているのでこちらをみて初期タイプと判断しました。
既に1950年にはリバースウィーブは完成されていて驚きます。
今から73年前です。
1950年は大量消費社会になる少し前なのでリバースウィーブに関しても同様、生地は肉厚でしっかりしており縫製も丁寧であります。
腰リブ胴筒仕様です。
今後、タタキタグ初期タイプでここまで状態良好な個体は見つかるのでしょうか。
そう思える程の個体でした。
素晴らしいリバースウィーブを譲っていただきありがとうございます。
実は最近、同じところから古くはないですが良いデザインのリバースウィーブパーカーを発掘しましたので改めてご紹介したいと思います。