今回、ある所から1940年代〜1950年代のデッドストックビンテージスウェットを2着、発掘しました。
1つはデッドストックのギャランティシールが無くなっていますがもう1つは残っていました。
このギャランティシールのおかげで色々な事が分かりましたので詳しくご紹介したいと思います。
デッドストックなので全てのリブが締まっています。
ボディカラーは珍しいベージュなのも良いところです。
首リブは胴筒仕様でした。
胴筒仕様のリブはコストと時間が掛かる事から1960年代頃には無くなる仕様です。
※首リブの胴筒仕様は1990年代でも存在する場合もあります。
腰リブ胴筒仕様。
袖リブ胴筒仕様。
デッドストックなのでかなり入り口も狭いです。
このギャランティシールが無ければただのビンテージスウェットだった筈ですが、このシールから様々な事が読み取れます。
①100%コットン
上記に100%コットンと記載されている事から1960年代以前のものと判明。
※アメリカでは消防法改正によりスウェットは100%コットンが禁止されます。
②WPL7232
ラッセルアスレチック社は1941年〜1959年までは『WPL』でした。
1960年以降『RN7232』になります。
この事から1941年〜1959年のものだと判明。
③DURABLE
耐久性がある。
④SNUG
ピッタリ
※敢えてピッタリするように作られたようです。
⑤WIND RESISTANT
風に強い。
⑥NO RAVELS
解けない。
⑦COMFORT
快適
⑧SHRINK RESISTANT
縮みにくい。
⑨PERMANENT SHAPE
永久的な形状。
⑩FULL CIRCULAR KNIT CUFF
袖口繋ぎ目無し。
ギャランティシールには上記のような事が書いてありました。
ここまで調べる方もいないので敢えて調べました。
⑩の袖リブ胴筒仕様は当時でもアピールポイントだっと分かります。
1番今回の発見はギャランティシールに『鷹』のデザインがされている事です。
これまでラッセルアスレチック社の鷹マークは1960年代からタグに入ると言われていました。
1940年代〜1950年代にもギャランティシールには鷹マークが入っていたという事実を知る事ができました。
しかもリアルな鷹マーク。
これは殆どの方が知らない情報だと思います。
マニアック過ぎて誰も興味ないかもですね。
だから腰リブはこんなにも締まった形状だったのだと腑に落ちました。
サイズ表記は首リブに付いています。
古いビンテージスウェットにはよくあります。
古いスウェットのラグランスリーブは珍しいです。
生地感
外側はガシガシの少し硬い感じ。
内側はフカフカで柔らかい感じ。
袖リブは9センチあり長いです。
腰リブも9センチあり長いです。
洗うと若干縮むと思います。
デッドストックを入手すると面白い情報を得ることがあるので面白いです。
素晴らしいビンテージスウェットでした。