今回、40'sの素晴らしいビンテージスウェットを発掘しました。
1940年代ビンテージスウェットを踏襲した復刻の個体は日本の製造メーカーが以前から多く販売されており、タグが付いていないものは見極めが難しいですが、今回の個体は当時のタグもしっかりと付いているので、オリジナルで間違いないです。
両Vのビンテージスウェットでタグが残っているのはスペシャルですね。
大変、肉厚で素晴らしい品質のビンテージスウェットです。
実寸
着丈60.5cm
身幅55cm
肩幅49.5cm
袖丈58cm
サイズ表記が読み取れるなら上記実寸であればLサイズ以上はあるかと思います。
大きめのはめ込み両Vビンテージスウェットは大変貴重です。
はめ込み両Vガゼットで2本針仕様なだけてテンションが上がります。
もちろんバインダーネック仕様です。
1930年代は首リブとボディの繋ぎ目も2本針仕様ですが、こちらは4本針仕様なので1940年代かと思われます。
たまに50'sでも首リブとボディの繋ぎ目が2本針仕様もあります。ピルグリムがそうです。
リブ、長いですね。
古ければ古い程、長いと言われています。
ボディと袖の繋ぎ目も2本針仕様です。
※1940年代でも4本針仕様は存在しますが、概ね2本針仕様が大半です。
1950年代迄は2本針仕様が多く、1960年代から4本針仕様が増えていきます。
腰リブは胴筒仕様(丸胴)です。
このディテールは1960年代迄に多いディテールです。
※リバースウィーブでは単色タグ後期・トリコタグ前期迄胴筒仕様が続きます。
状態の良さが伝わりますでしょうか。
袖リブも繋ぎ目のない、胴筒仕様(丸胴)です。
ノーダメージです。
はめ込み両Vガゼットにタグ付き画像、贅沢です。
ノーダメージ。
タグには『MITCHELL & NESS SPORTING GOODS PHILADELPHIA PA.』と入ります。
MITCHELL & NESS
ペンシルベニア州の1904年創業の高級スポーツメーカー。(スポーツウェア専門店)
スポーツをする際に当時はスウェットを着ていた証のタグだと分かります。
しかも未だにフィラデルフィア州にスポーツウェア専門店として存在するのも驚きました。
それがこちら↓
腰リブの長さは12cmも。
袖リブは9cm。
1940年代のビンテージスウェットの特徴だと思いますが、袖リブは腰リブに比べて短く、横幅があります。
これまでの40'sビンテージスウェットがこちら↓
こう並べると腰リブが長く、袖リブは幅広い事が分かります。
裏返すとツートンになっています。
腰リブの繋ぎ目
おそらくサイズ表記タグが付いていたと思われます。
リブ、ノーダメージ。
1940年代のビンテージスウェットは作りも丈夫で手間もかかっており、生地も大変肉厚なので、もっと評価されて良いと勝手に思っています。
明らかに1950年代のビンテージスウェットと比べても生地の厚さも作りも違います。
これは手に取り触るしかないので、実物をビンテージショップで触ってみて下さい。